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肥満や糖尿病などの予防につなげるバイオマーカーを発見

学校法人聖路加国際大学と株式会社島津製作所は24日、「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の有無を判定するバイオマーカー」を発見したと発表した。NAFLDはそれ自体が肝硬変、肝がんなどの重篤な肝疾患につながる可能性のある疾患というだけでなく、肥満や糖尿病・心血管疾患との関連も注目されている。

共同研究では、2015年10月からの1年間に同大が運営する聖路加国際病院附属クリニック予防医療センターで人間ドックを受診した3733人(平均年齢51.8歳、男性2252人・女性1481人)から協力を得た。

脂肪肝は腹部超音波検査で診断し、採取した血清のメタボローム解析には、島津製作所製のガスクロマトグラフ質量分析計を使用している。NAFLDと診断された826人を健常者群と比較した結果、検討した代謝物135種類のうち最も強い関連を示したのが、グルタミン酸とα-ケトグルタル酸、バリンだった。性別や年齢、BMIといった調査対象者の属性を考慮しても、これらの代謝物はNAFLDの判別に有用なバイオマーカーであることがわかった。

この結果は、山形県鶴岡市での第12回メタボロームシンポジウム(2018年10月17日~19日開催)において発表した。

両者は2015年2月から「人間ドックの血清オミックス解析による疾患関連マーカーの探索」というテーマで、予防医療に資する検査法確立に取り組んできた。今回の発見は、3年間に及ぶ共同研究の成果となる。

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