ドラッグストア上場10社のレシートから消費者の購買行動分析

最新商品

2018.12.18

編集部

フィールド・クラウドソーシング事業を展開するソフトブレーン・フィールド株式会社(東京都港区)は、生活者が中心の「マルチプルID-POS購買理由データPoint of Buy(R)」(以下POB)アンケートモニターから、上場10社のレシートデータ約13.2万枚(調査期間17年7月~18年8月)をもとに、消費者の買い物行動について分析した。

近年のドラッグストア業界の特徴として、食品構成比を高めにすることで、日常使いを目的に来店回数を維持するチェーンと、化粧品や医薬品を高めにすることで、インバウンド需要の取り込んだり、粗利益率を高く維持するチェーンが存在すると言われており、POB会員のレシートからも、その傾向が実証できた。

食品の構成比が高い上位3社は「コスモス薬局(44.8%)」、「クリエイトSD HD(33.6%)」、「クスリのアオキHD(32.8%)」だった。中でも「コスモス薬局」は半数近くが食品で構成されている。

医薬品や美容・健康の構成比が高い上位3社は「マツモトキヨシHD(39.2%)」「ココカラファイン(36.2%)」、「スギHD(31.6%)」だった。

日用雑貨・食品の構成のバランスがよい「ウエルシアHD」、食品構成比が高い「コスモス薬局」、医薬品や美容・健康の構成比が高い「マツモトキヨシHD」3社をセレクトし、カテゴリ構成をみると、違いは一目瞭然であり、各社の営業戦略や、販売戦略のもとカテゴリが構成され、差別化が進んでいることがわかった。

Point of Buy(R)データベースは、全国の消費者から実際に購入/利用したレシートを収集し、ブランドカテゴリや利用サービス、実際の飲食店利用者ごとのレシート(利用証明として)を通して集計したマルチプルリテール購買データだ。

同一個人(シングルソース)から「消費行動」に関わる複数種類のデータを収集しており、ショッパーの行動結果からリアルなショッパーの実態に直接迫り、マーケティング戦略に不可欠なデータを、“より精度を高く” 企業・メーカーに提供する。

参考リンク
ソフトブレーン・フィールド株式会社

#

↑