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バッタなどの昆虫食にオレンジの約2倍の抗酸化力

市販の食用昆虫から抽出した水溶性及び脂溶性抗酸化因子の抗酸化作用を調査した結果が715日、「Frontiers」オンラインに掲載された。

環境保護や持続可能なたんぱく源として注目されている昆虫食の栄養成分の調査が進められている中、今回の研究では12の市販の食用昆虫と2つの無脊椎動物から抽出された水溶性及び脂溶性抗酸化因子のin vitroでの抗酸化能を調査した。

その結果、バッタ、カイコ、およびコオロギの水溶性抽出物が、新鮮なオレンジジュースの5倍の活性酸素消去力を持つことが分かった。一方、ヒグラシ(セミ)、giant water bugs(タガメなど)、タイ・ゼブラタランチュラ、ブラック・スコーピオン(サソリ)の活性酸素消去力はわずかだった。また、バッタ、アフリカン・キャタピラーズ(イモムシ)、コオロギは、新鮮なオレンジジュースの2倍の抗酸化力(FRAP)を持っていた。バッタ類、クロアリ、ミミズでは最高レベルの総ポリフェノール量が認められ、タイ・ゼブラタランチュラ、ブラック・スコーピオン、giant water bugsのポリフェノール量はわずかだった。カイコ、ヒグラシ、アフリカン・キャタピラーズの脂溶性抽出物は、オリーブオイルの2倍の活性酸素消去力を示したが、タイ・ゼブラタランチュラ、ヤシオオオサゾウムシ、黒アリの活性酸素消去力は最低レベルだった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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