マスクのグローバル市場は2027年までに24億5000万ドルに急成長予測

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2020.05.14

国際部

米市場調査会社 Allied Market Research(アライドマーケットリサーチ)は、13日、マスクの世界市場は2027年までに24億ドル規模に急成長するという予測を発表した。世界的なコロナウイルスの発生、 空中感染に関する消費者の意識の高まり、および各国政府のマスクへの投資増加が、グローバルマスク市場の成長を牽引すると分析されている。

同社の有料レポート「Face Mask Market by Type (Surgical Mask, N95 Respirators, and Dust Mask), Material (Cotton, Polypropylene, and Others), Nature (Reusable and Disposable), and Distribution Channel (Hypermarket/Supermarket, Pharmacies, Convenience Stores, Online and Others): Global Opportunity Analysis and Industry Forecast, 2021–2027」によれば、 世界のマスク業界は2019年に15億2000万ドルと推定され、2021年から2027年までの予測期間中に年平均成長率(CAGR)4.4%で成長し2027年には24億5000万ドルに達するという。

世界の主要なマスク製造会社は、マスクの大量生産に着手。フランスやアメリカのいくつかの企業は、医療従事者に必要なマスクを提供する目標に従ってマスク製造の支援活動を強化。また、インドでは、消毒剤などを含む必需品とともに、再利用可能なマスクの製造を開始した。

マスクのタイプ別分析では、外科用マスクセグメントは、2019年の世界のマスク市場の約3分の2のシェアを占めた。これは、 医療手術および診断の分野での利用によるもの。 米労働安全衛生研究所(NIOSH)の規格に合格したマスクN95の需要は拡大し、予測期間中に4.9%のCAGRで成長する予測。防塵マスクセグメントは、予測期間中でCAGR 5.8%と最も成長すると予想されている。 防塵マスク(使い捨て)は肌にやさしく、無臭で、快適で、価格が安いため、成長を促進すると予測。

地理的分析では、アジア太平洋地域は2019年のマスク市場の5分の3以上と最高のシェアを占めた。同地域では、新型コロナウイルス、インフルエンザ、水痘などの空中感染を防ぐための需要が高まり、政府のイニシアチブの増加とともに、さまざまなコミュニティで消費者にマスク着用の重要性を認識させることで市場拡大が促進された。北米市場は、今後、市場が急成長すると予測されており、2027年までに5.9%という最高のCAGRを予測している。外出時のマスク着用というライフスタイルの変化などがマスク市場の成長を牽引する重要な要素だとみられる。

参考リンク
alliedmarketresearch.com

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