座位時間、肥満、短時間睡眠の関連
2020.06.1
国際部
肥満と睡眠障害との関連を検討した論文が5月21日、「Journal of clinical medicine」オンラインに掲載された。この研究の目的は、座位、身体活動、および食事の媒介的役割を考慮して、体格および体組成と睡眠との潜在的な関連を調査することだった。
18~25歳若年成人187人(男性35.29%)を研究の対象とした。各個人のBMI(体格指数)、ウエストとヒップの比率、ウエストと身長の比率を計算し、デュアルエネルギーX線吸収測定スキャナーを使用して身体組成を評価した。また、座位時間、身体活動、睡眠の時間と質は、加速度計とピッツバーグ睡眠質指数を使用して客観的および主観的の両面から評価した。
その結果、BMIと総睡眠時間の間に逆相関が認められた。ウエスト/ヒップ比および除脂肪量指数と総睡眠時間および睡眠効率にも同様に逆の関連があることが示された。性別を考慮すると、BMI値の高い男性の座位時間は長く、その関連はまた睡眠時間の短さと関連することが明らかとなった。