日本メナード化粧品、名古屋大学が品種改良した米に肌のバリア機能を高め、肌荒れを防ぐ効果を発見!

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2021.04.7

編集部

日本メナード化粧品株式会社(愛知県名古屋市)は、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学(愛知県名古屋市)との共同研究によって、名古屋大学が品種改良した米からメナードの抽出技術によって抽出したエキス(コメエキスNU)に、肌のバリア機能を高め、肌荒れを防ぐ効果を発見したと発表した。

同研究は、2013年に名古屋大学大学院医学系研究科に「名古屋大学 メナード協同研究講座」を開設し、名古屋大学が保有している多くの研究資源とメナードが培ってきたものづくりのノウハウを融合させる産学連携したものづくりによるもの。

古くから米ぬかや米のとぎ汁が美容に良いとされてきたことに着目。名古屋大学が品種改良した数多くの品種の米から厳選したものを用いて、独自の抽出技術によってエキスを抽出。このコメエキス(以下「コメエキスNU」)に、肌荒れを予防する効果を確認した。

肌のバリア機能は、外界から細菌や刺激物などの異物が肌内部へ侵入することを防ぎ、また、うるおいを保つためにも重要だ。今回開発した「コメエキスNU」には、この肌のバリア機能に関わるタンパク質であるフィラグリン*1とオクルディン*2の産生を高める効果があり、コメエキスNUを配合したハンド美容液を1か月間使用したところ、手指の肌荒れを予防する効果があることが確認された。

<コメエキスNUのバリア機能を高める効果>
コメから抽出したコメエキスNUを用いて、表皮の細胞に対する有効性を確認したところ、バリア機能に重要な「フィラグリン」と「オクルディン」の遺伝子発現を高めることが確認された。コメエキスNUには肌のバリア機能を高める効果が期待される。

 

<コメエキスNUによるバリア機能の低下を予防する効果>
培養皮膚モデル(人工皮膚)を用いて、コメエキスNUのバリア機能の低下に対する予防効果を検証したところ、バリア機能を低下させる処理(SLS処理)を行った人工皮膚*3では、フィラグリン(緑色:FLG)の発現が低下し、色素(赤色:RhoB)が肌の内部まで浸透している様子が観察されましたが、あらかじめコメエキスNUを配合した製剤を人工皮膚に塗布しておくことで、SLS処理によるバリア機能の低下が予防されることが確認された。コメエキスNUには、バリア機能の低下を防ぐ効果が期待される。

*1 フィラグリン 肌の保湿や角質層の形成に関わる重要なタンパク質の一種
*2 オクルディン 表皮の細胞同士を強固につなぎ、外界からの異物侵入を防ぐ重要なタンパク質の一種
*3 バリア機能を低下させた人工皮膚モデル
人工皮膚に界面活性剤(ラウリル硫酸Na:SLS)を塗布することで人工的に肌荒れを起こさせたモデル。このモデルでは、フィラグリンなどのタンパク質の発現が低下することでバリア機能が低下し、異物に見立てた色素が肌の内部まで浸透する

参考リンク
日本メナード化粧品株式会社

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