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眼輪筋老化へのトレーニングの効果

加齢による眼輪筋への影響と運動による老化抑制効果を検討したレビュー論文が4月14日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

2つの電子データベース(PubMedとScopus)と検索エンジン(Google Scholar)を使用した検索を実施し、関連する文献を特定した。レビューの目的は、(1)若年および高齢者のまばたき活動のパフォーマンス特性、(2)健康な成人の眼輪筋に対する加齢の影響、(3)眼輪筋に対する顔の運動トレーニングの効果の3項目を検討することとした。

その結果、眼輪筋の筋機能の指標である自発的まばたき行動(無意識のまばたき)の振幅とピーク速度は、加齢の影響を受けていた。また、眼輪筋の筋厚は高齢者では薄くなる傾向が見られた。運動トレーニングの効果に関する研究はなかった。しかしケーススタディ1件でレジスタンス運動後の眼輪筋肥大の可能性が示された。この研究で取り上げられた37歳の男性は目の周りの筋肉で楽器演奏をしたり、下眼瞼でトラックを引っ張ったりというパフォーマンスをするサーカスのメンバーだった。毎日のトレーニングとして、5キログラムの重りを下まぶたで持ち上げるというもので、MRIによる眼輪筋厚測定の結果、同年齢の筋厚(2.5mm)に比べ倍(5mm)と報告された。初期値は不明だが、この筋厚はトレーニングによるものと推察された。しかし、眼輪筋に効果的なトレーニングの強度や量、頻度などはわからなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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