アメリカの2021年前半の経済活動から考察する小売業界の未来—NPD調査

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2021.05.28

国際部

グローバル情報会社NPDグループは、25日、2021年1月1日から5月8日までの米国の小売販売収入は、昨年同期間と比べて17%増加したと発表した。米国ではワクチン接種率が上昇し、企業や学校だけでなくより多くの消費者がパンデミック後の生活を描き始めており経済は回復基調にあると報告された。

同社はフォーラム「Future of Style」を主催し、 美容、アパレル、フットウェア、スポーツ関連などの小売専門家と消費者購買動向について議論した結果、来年に向けて注目すべき4つの重要な包括的小売トレンドを明らかにした。米国の消費者動向で – 体験的支出のリターン、コロナ渦のライフスタイルからの解放、購買スタイルの変化、デジタル変革の持続 – 4つのトレンドに焦点を当てて未来像を予測した。

米国の小売トレンドの予想図
▫️体験的支出のリターン
ワクチン接種率が上昇しているため、消費者は再び外食、旅行、その他の体験に支出し始めることが予測される。この変化は、新たな消費ニーズを生み出し、関連する経済活動の活発化が期待される。

▫️コロナ渦のライフスタイルからの解放
昨年は、在宅勤務、オンライン授業、在宅フィットネス、リモート娯楽、ウェルネスに関連する小売が大幅に増加し、これらのライフスタイルの柱が小売業の成長を支えた。制限が緩和され、消費者がパンデミック前の活動をより復活させるにつれて、これらのライフスタイルの柱は徐々に緩和されると予測される。

▫️購買スタイルの変化
コロナ渦、購買スタイルは大きく変化し、同日配達、駐車場などでのカーブサイドでの受け取り、その他の便利なオプションの利便性により小売リズムは、はるかに迅速になった。より多くの店舗が営業を再開し、消費者が再び対面で買い物をするようになったとしても、こうした購買スタイルは今後も続くと予想される。

▫️デジタル変革の持続
パンデミックの発生で過去数年間の着実なデジタル変革が、一気に進んだが、まだ成長の余地は十分に残されている。 美容、フレグランス、アパレルなどの小売は実店舗営業開始でのトラフィックの恩恵を受けると予測されるが、家庭用品、スポーツ用品、その他の小売りカテゴリはオンラインショッピングへの移行が加速することでますます利益を得ると分析している。

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