コロナ禍のメイク・スキンケアは「スキニマリズム」!? 20~60代女性に調査
2021.09.22
編集部
化粧品の開発・製造・販売などを手がける三省製薬株式会社(福岡県大野城市/代表取締役:陣内宏行)は9月15日、「コロナ前と比べた現在の生活・メイク・スキンケア」についての意識調査結果を発表した。
対象となったのは、20~60代の女性、計520人で、居住地域は東京都、愛知県、大阪府、福岡県。
この調査のなかで、スキンケアやメイクの項目をみると、「スキンケアをする」と回答したのは20代で25.0%、30代で20.2%であった(図1)。
この点について同社は「20代の4人に1人、30代の5人に1人が「スキンケア」のプライオリティが高くなったと回答したのは特徴的です」と述べている。
一方、「メイクをする」とした人は各年代とも1割以下、「メイクをしない」を挙げた人は20代が15.4%、30代が14.4%、60代が12.5%で、40代と50代は1割以下であった。
コロナ禍による自宅時間の増加で、総じてメイクよりもスキンケアのプライオリティが高くなったことがわかった。
次に同調査では、コロナ禍の今、「自分らしい」と思うメイクを聞いた。
その結果、1位は「肌トラブルを隠すナチュラルメイク」(34.6%)、2位は「肌トラブルを隠さないナチュラルメイク」(19.2%)で、両方あわせると53.8%の人が「ナチュラルメイク」派となった(図2)。
この傾向について同社は「同じナチュラルメイクでも、「肌トラブルを隠さない」と回答した人が約2割を占めたのは特徴的です。SNSなどで今年の美容トレンドの1つといわれている『スキニマリズム(Skinimalism)』(スキン+ミニマリズムの造語)の傾向が出てきているのかもしれません」と推測している。
そして3位は「メイクをしていない素顔」(18.7%)、4位は「アイメイクを強調したメイク」(15.4%)、5位は「きちんとしたフルメイク」(11.3%)の順となった。
これについて年代別でみると、20代は「肌トラブルを隠すナチュラルメイク」(28.8%)と、「アイメイクを強調したメイク」(26.9%)が拮抗。「フルメイク」と回答した人も19.2%いた。同社は「20代は『自分らしい』と思うメイクにばらつきがみられるようです」としている。
30代は「肌トラブルを隠すナチュラルメイク」(45.2%)と「肌トラブルを隠さないナチュラルメイク」(21.2%)をあわせた「ナチュラルメイク」派(66.4%)が、他の年代に比べ最多となった。
40代以降も「ナチュラルメイク」派は多いものの、「素顔」(18.3%)との回答も増え始め、50代では25.0%、60代では26.9%が「素顔」と回答した。