行きつけ美容室を止めたきっかけは「美容室や美容師に対する不満」 43%で最多理由
2021.10.13
編集部
美容室の口コミサイト「ヘアログ」(https://hairlog.jp/)を運営する株式会社ノーマリズム(東京都目黒区)は10月5日、行きつけ美容室に行くのをやめた経験のある全国の10代~50代の男女を対象に行った、「行きつけの美容室に行くのをやめたきっかけや理由」のアンケート調査の結果を発表した。アンケートの回答者は100人である。
「行きつけの美容室に行くのをやめたきっかけや理由」のアンケートの回答を分析すると、大きく3つのグループに分類することができた(グラフ1/ノーマリズム)。
・美容室や美容師に対する不満:43%
・自分都合(生活環境の変化など): 38%
・担当美容師の異動や退職: 19%
このうち「美容室や美容師に対する不満」としては次のような意見が寄せられた。
・それまでは丁寧に接客してくれていたのに、ある日突然タメ口で気やすく話しかけてくるようになったので行くのを止めました。(30代/男性/広島県/正社員)
・接客があまりにも酷くなったからです。冗談で話したことを(店員も勿論冗談と分かって笑ってた)いつまでもイジられ続け、他の担当についた後も途中で来ていじったり、最後の会計時まで何度も同じ事でいじられ続けて、さすがに嫌になって行くのをやめました。(30代/女性/群馬県/専業主婦)
・担当美容師さんが、私との会話にダメ出しをしてくるようになり嫌な感じがしてきたのでやめました。(40代/女性/広島県/自営業、自由業)
・縮毛矯正をそこでずっとしていたが段々雑になってきてるのに素人でもわかり腹が立っていたときに、前髪を眉毛と目の間くらいと伝えたのにオン眉にされ謝りもされなかったので二度と行かないと思った。(20代/女性/東京都/会社経営、役員)
・左右の髪の長さが違うことが何度か続き、対応にも不満を感じたから。(30代/女性/東京都/専業主婦)
次に「自分都合(生活環境の変化など)」の理由については次のような回答が寄せられた。
・長年知り合いの美容室をずっと利用していましたが、転勤が決まり自宅から遠距離になってしまったので通う事が出来なくなってしまいました。(30代/女性/千葉県/専業主婦)
・一人暮らしのため遠くに引っ越しをしたため(30代/男性/兵庫県/パート、アルバイト)
・専業主婦になったので、美容院にあまりお金をかけられなくなったから。(30代/女性/愛知県/専業主婦)
・第一子出産を機にやめました。少し遠かったのと、託児付きの美容院を新しく見つけたためです。(20代/女性/兵庫県/パート、アルバイト)
・違う美容院に行った時、値段が行きつけの所と比べて安く、店の雰囲気が好きだったから。(10代/女性/埼玉県/学生)
この他に「引越や転勤」「他の美容室に浮気」「結婚・出産」が多く上がっていたという他、「髪がうすくなり坊主に」「セルフカットをするようになった」「コロナ禍で通えなくなった」といった少数意見もあったという。
そして「担当美容師の異動や退職」を理由とした回答については次のようなものがあった。
・美容師さんが寿退社されることになり、他の人に代わるなら長時間かけていく意味がないと思って、行くのをやめました。(40代/女性/広島県/専業主婦)
・今までカットしてくれていた人が辞めてしまったためです(40代/女性/神奈川県/パート、アルバイト)
・指名していた美容師さんが他店へ異動された為、行きつけの美容院へ行くのをやめました。(30代/女性/愛知県/その他)
・ずっと同じ方にやって頂いていたが、その方が辞めてしまうことになったため、別の店にすることにした(20代/女性/愛知県/派遣社員、契約社員)
・担当の人が美容師を辞めたからです。(20代/男性/埼玉県/正社員)
美容院を変えた理由について同社は、3つのグループに分類したがそのいずれもが「美容室の立場からみますと常連客の失客理由とも考えられます」としている。
さらに、その失客理由について「『美容室や美容師が原因となった、自ら生んだ失客』と『美容室側が原因ではない、不可避の失客』の2つに分類することができます」とし、「しかしながら『美容室や美容師に対する不満』という美容室が自ら生んだ失客に対しては、自らの努力で防いでいくことができるはずです」と、内省をうながしている。