肥満手術でがん発生率低下

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2021.12.14

国際部

肥満手術とがん発生率との関連を調査したスウェーデンの研究成果が11月19日、「Diabetes Care」オンラインに掲載された。

今回の調査は、肥満手術または通常のケア後の長期的な結果を追跡したスウェーデン肥満者研究(SOS)のデータを用いて、肥満と糖尿病の患者のがんリスクに対する肥満手術の効果を分析した。分析対象者は、ベースラインで肥満と2型糖尿病の701人の患者とし、そのうち393人が肥満手術を受け、308人が従来の肥満治療を受けていた。追跡期間の中央値は21.3年だった。

その結果、初回のがん発生率は、肥満手術を受けた患者で1000人年当たり9.1、従来の肥満治療を受けた患者で14.1だった(調整済みハザード比0.63)。性別と治療の相互作用は有意ではなかったが、手術は女性のがん発生率の低下と関連していた。さらに、10年間のフォローアップでの糖尿病の寛解はがんの発生率の低下と関連していた。

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