隠れ肥満に関連する要因を特定

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2022.02.8

国際部

青年期隠れ肥満の要因を分析した研究結果が1月30日、「British Journal of Nutrition」オンラインに掲載された。肥満の新しい表現型の研究が進み、BMIは正常体重の範囲内にもかかわらず体脂肪率が高い正常体重肥満(隠れ肥満)が注目されている。隠れ肥満では心臓代謝のリスクが高くなるが、特に青年期を対象とした研究は不足している。

今回の研究は、青年期の隠れ肥満に関連する社会人口統計学的要因、慢性非感染性疾患の家族歴、身体の知覚、ライフスタイルおよび食物消費の調査することを目的とした。研究対象は、10~19歳の正常体重男女506人とし、体重と身長およびBMI/年齢を計算した。体脂肪は二重エネルギーX線吸収測定法を使用し、階層的アプローチによるロジスティック回帰で関連性を分析した。

その結果、隠れ肥満のオッズは年齢とともに上昇し、青年期の男性では低く、家族性脂質異常症の病歴のある人では高くなる傾向がわかった。自分の体に満足している、身体的に活動的な青年で隠れ肥満のオッズは低かった。甘味料(砂糖代替品)の消費が多いひとで隠れ肥満のオッズは高かった。隠れ肥満に関連する要因は、女性、高齢、脂質異常症の家族歴、自身の体に対する満足度の低さ、身体活動のレベルの低さ、甘味料の使用量が多いことだった。

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