食事性炎症スコアと乳がんリスクが関連
2022.03.14
国際部
新規の食事性およびライフスタイルの炎症指数と乳がんリスクとの関連を検討した症例対照研究の結果が3月2日、「Nutrition Journal」オンラインに掲載された。
今回の研究では、炎症に関連する新しい食事/ライフスタイル指標である、食事性炎症スコア、ライフスタイル炎症スコア、経験的食事性炎症指数と乳がんのリスクを調査した。イランにおける乳がんの患者253人と非乳がんの対照267人を対象とした病院ベースのケースコントロール研究として実施された。ケースコントロールデザイン用に修正されたバイナリロジスティック回帰モデルを使用して、炎症の可能性とがんのリスクとの関連を評価した。
その結果、交絡因子で調整後、食事性炎症スコアおよび経験的食事性炎症指数の最低四分位数と比較して最高四分位数の人乳がんリスクは有意に高かった(オッズ比:食事性炎症スコアで2.13、p-trends 0.012、経験的食事性炎症指数で2.17、p-trends 0.024)。ただし、ライフスタイル炎症スコアでは有意な関連は観察されなかった(p-trends 0.374)。