トラネキサム酸で炎症性ニキビを軽減

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2022.04.11

国際部

尋常性ざ瘡の補助療法としてのトラネキサム酸セラムの効果を評価した論文が4月7日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

今回の研究では、ニキビ治療における、抗炎症作用を持つトラネキサム酸の有効性及び副作用を検討。軽度から中等度のニキビ患者18人を対象に、10%トラネキサム酸セラムによる無作為化二重盲検プラセボ対照分割顔面試験を実施。対象者の顔の片側に10%トラネキサム酸セラムを、反対側にプラセボを1日2回8週間適用した。ニキビ病変数と副作用は2週間ごとに評価した。

その結果、試験開始から4週で、トラネキサム酸とプラセボの間で総炎症性ニキビ数に有意差が観察された。トラネキサム酸は8週目で丘疹と膿疱を大幅減少させていた。評価を行った医師は、VISIA®皮膚分析の画像で、トラネキサム酸セラムが皮膚の赤みを軽減することも確認した。トラネキサム酸セラムの抗炎症効果によりニキビ跡の赤みと炎症後色素沈着が減少した。紅斑や鱗屑などの副作用は軽微で、保湿クリームを塗ることで完治した。

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