肥満で将来の疾患負担が増加

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2023.03.17

国際部

フィンランドの成人における肥満症と罹患率の関連を追跡調査で検討した結果が3月14日、「Scandinavian Journal of Public Health」オンラインに掲載された。今回の研究の目的は、肥満に関連する合併症のリスク値を推定し、肥満予防の重要性の証拠を提供することだった。

1997年、2002年および2007年のNational FINRISK Studiesの参加者(25-74歳、2万2977人)を対象に、ベースラインで測定された体重と身長のデータからBMIを計算し、2018年までの疾患罹患記録を参照して肥満状態と疾患リスクの関連を推定した。

その結果、ベースラインでは、参加者の31%が調査した疾患の少なくともひとつに罹患していた。過体重、肥満、重度肥満は、男性・女性ともに2型糖尿病、痛風、胆嚢疾患、膝または股関節の変形性関節症と関連していた。過体重、肥満、重度肥満の男性と、肥満、重度肥満の女性では冠状動脈性心疾患リスクが高かった。喘息のリスクは、肥満および重度肥満の女性でのみ高かった。肥満と乳がん、前立腺がん、結腸直腸がんとの間に関連性は見られなかった。この研究から、過体重・肥満が特定の疾患罹患率および発生率との間に強い関係があることが示された。肥満の予防は、将来の病気の負担を軽減するために不可欠であると結論された。

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