食欲不振で慢性疲労…それは、マグネシウム不足かも

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2015.01.8

国際部

CNN.comに1月3日掲載された記事によると、筋肉のけいれんや疲労はマグネシウム不足の可能性があるそうだ。

CNN.comのインタビューに応じたのは、米フロリダ州マイアミにあるPritikin Longevity Centerの准医療ディレクター・Danine Fruge博士。マグネシウムは人の体内で起こる300異常の生化学反応に関係しており、心拍、筋肉、ホルモンなどにも影響しているという。

しかし、米国での調査では、マグネシウムが足りているのは国民の4分の1。ほとんどのアメリカ人は食生活から十分なマグネシウムを得ていないことがわかっている。マグネシウム不足の兆候は、食欲不振、吐き気、疲労感などで、これらはごく一般的な体調不良であるために判断は難しいという。

マグネシウムの過剰摂取は心臓不整脈などを引き起こす可能性が大きいため、サプリメントではなく、食品からの摂取がいいようだ。マグネシウムを豊富に含む食品には、ほうれん草、白いんげんまめ、かぼちゃなど。一般的に豆類、ナッツ、魚、全粒粉に多く含まれている。Fruge博士によれば、マグネシウムの摂取が不足しているというよりも、炭酸飲料水、アルコール、カフェイン入りの飲料や糖分の摂りすぎによりマグネシウムの吸収が妨げられたり、吸収前に排出されたりすることが大きな原因ではないかと言う。マグネシウム欠乏の重篤な症状では、筋肉のけいれん、しびれ、収縮、心拍数の異常を起こすが、これらの症状から直接的にマグネシウムの不足が原因という判断も困難とFruge博士は述べている。

成人のマグネシウム推奨摂取量は1日270-370mg。摂取量は年々低下しており、平成23年度の「国民健康・栄養調査」(最新版)では、過去最低を記録し、推奨量と比較して約60%の摂取にとどまっている。高血圧や糖尿病の発症にも関わっていることが指摘されるマグネシウム。微量栄養素のひとつとして気にかけてみては。

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