医師の評判はネットで、患者の情報もネットで?
2015.02.6
国際部
インターネットが普及した現代、診察に行く前に病院の評判をネット検索することは一般的となっている。一方で、医師が患者の情報をネット検索するというケースもあるようだ。米ペンシルベニア州立大学のサイトに2月4日、医師が患者を「ググる」ことの倫理性についての話題が掲載された。
アメリカではすでに、医師がインターネットを使用して情報を得る場合の一般的なガイドラインが作成されているという。今回、「患者をググる医師のガイドライン改訂が必要(Physician guidelines for Googling patients need revisions)」と題されたこの話は、インターネット世代の医師が増えるにつれ、医師が患者をググることも一般的になってきた中、以下のような場合には患者をググることも倫理的に正当化すべきと示唆した:
・健康に障害が生じ得るため、再診や警告義務がある場合
・ドクターショッピング(次々と病院を変える患者)の証拠
・論理的な臨床的質問への回答を避ける
・ありえないような患者個人または家族の病歴など
・患者の口頭での病歴と臨床カルテとの不一致
・臨床評価によって正当化されていない緊急性や攻撃性
・他の医師によって疑問視された患者情報
・患者の一貫性のない発言や患者とその家族との間の相違
・身体的暴行や薬物乱用の疑い
・自殺リスクの懸念
詳細は「Journal of General Internal Medicine」1月号に掲載されている。