DeNAライフと東大医科学研、ユーザー参加型ゲノム研究を開始
2015.11.19
編集部
株式会社ディー・エヌ・エー(東京都渋谷区)の子会社で、ヘルスケア事業を展開する株式会社DeNAライフサイエンス(同)は、東京大学医科学研究所(東京都港区)と共同で、遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」において研究に同意したユーザーの協力を得て、インターネットを活用したユーザー参加型のゲノム研究を、2016年1月から開始する予定だ。
サービス利用者の同意・協力を得てのインターネットを活用した産学共同のゲノム研究は、日本ではこれまでにあまり例のない新しい取組み。
インターネットによるアンケートでは、身長や体重などの体格、喫煙、飲酒、コーヒーの摂取傾向などの嗜好性、ドライアイ、男性型脱毛症やインフルエンザなどの病気、髪色や耳たぶの形状などの見た目など20項目以上について答えてもらう。
これらの回答結果と遺伝情報を解析することで、関連するSNP(スニップ)の探索を行う。これにより、日本人についての関連SNPが見つかっていない病気・体質について、リスク予測モデルを構築することを目指す。
例えば、ドライアイに関しては、現在の目の状態に関するアンケートや、コンタクトレンズの使用有無、パソコンやスマートフォンの使用状況などのアンケート結果から、日本人集団におけるドライアイ症状の個人差に関わるSNPの探索や、その生活習慣との関連を解析する。
研究の成果により、遺伝子検査における新しい検査項目の提供や、より大規模な日本人データに基づく検査結果の提供が可能となるほか、SNPのタイプに応じた病気の予防法開発などが期待される。
- 参考リンク
- 遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」