コーセー「雪肌精」、台湾において”立体商標”として登録

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2016.05.30

編集部

株式会社コーセー(東京都中央区)は、アジア各国などで長く販売している「薬用 雪肌精」(化粧水)の容器のデザインについて、台湾において商標の申請を行っていたが、このたび、文字を除いた形状(色彩含む)そのものでも識別力があると認められ、”立体商標”として5月16日に登録されたことを発表した。

雪肌精 台湾立体商標

立体商標とは、容器などの立体的な形状について商標権を認めるもので、台湾の最高行政法院(日本の最高裁判所に相当)の判断によれば、「薬用 雪肌精の容器の形状は、台湾における認知度が極めて高く、なおかつその”文字を除いた形状(色彩含む)”についても、商標としての識別力がある」ことが認められた。

文字を除いた形状そのものについて識別力が認められた立体商標は、非常に稀な事例だ。

「雪肌精」化粧水は1985年に日本で発売され、翌1986年から台湾でも販売を開始。以来、薬用化を経て今日まで30年以上にわたり、アジア各国を中心に愛用者を拡大している。

容器は特徴的な瑠璃色で、上から見たときには、雪の結晶を想起させる六角形に近い形状となっており、中身の基本的な成分や使用感とともに、ずっと変わることなく、「雪肌精」の象徴となっているデザインだ。

特にアジアからの旅行客には、お土産の定番となっており、日本の代表的な化粧品ブランドのひとつだ。

このたびの立体商標の登録決定は、アジアにおけるブランド価値の浸透が評価されたものだと同社は受け止めている。

参考リンク
雪肌精

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