加齢画像ソフトで日焼けの危険性確認
2016.08.25
国際部
AprilAge社(本社:カナダ・トロント)の開発した、加齢顔画像シミュレーションソフトの「Aprilage digital sun ageing programme」でUV曝露への危険性認識が上がるかという研究結果が8月18日、「Cogent Psychology」オンライン版に掲載された。
研究は英国サリー大学健康心理学部のJane Ogden博士らによるもの。悪性黒色腫(皮膚がん)の予防には、その主原因とされるUV曝露を極力抑える必要がある。特にリスクの大きい若い白人女性(16-25歳)を対象に黒色腫発症抑制に有効な方法を探った。
対象者は65人。UV曝露の危険性と肌への影響をテキスト(日焼けの危険性を呼び掛けたパンフレット)で示したグループと視覚的に示したグループ、および対象者個人のすぐ先の未来の顔と遠い将来の顔との2X2要因試験デザインで検討した。効果の測定は、日焼けの危険性についての認識度とUV曝露を避けるような安全行動への影響だった。視覚的な提示は「Aprilage digital sun ageing programme」を用いた。その結果、テキストより視覚的に示したグループで安全行動を取る人が多かった。
AprilAge社は2010年設立の若い会社。現在の健康習慣から、将来的の姿を可視化し、より健康的な意向決定ができるよう支援するヘルスサービスを提供することを目標としている。2014年に健康関連事業のインキュベーターStartup Healthがスタートアップしている。