地中海式ダイエットで体の中の抗酸化機能強化

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2016.09.13

国際部

地中海式食事がからだの抗酸化機能を強化するという研究成果が9月7日、「Molecular Nutrition & Food Research」オンライン版に掲載された。

今回の研究は、地中海式食事に対する初めての無作為化試験として注目された「PREDIMED試験」を分析したもの。PREDIMED試験では冠動脈疾患予防に良いとされてきた低脂肪食と比べた、2種類の地中海式食事の効果を検討した。その結果、2種類とも(エクストラバージンオリーブオイル豊富/ナッツ類豊富)、低脂肪食より心血管イベント抑制効果に優れていることが示されている。

研究の対象はPREDIMED試験参加者から無作為に選んだ75人。毎日のエネルギーや栄養素の摂取量は137品目の食品頻度アンケートで、地中海式食事の遵守率は14項目の質問票で評価した。血漿抗酸化機能に関する検査項目は、カタラーゼ、ジスムターゼ、ミエロペルオキシダーゼ、キサンチンオキシダーゼ活性、またタンパク質レベルおよびタンパク質のカルボニル誘導体、スーパーオキシド、ニトロチロシンなど。

その結果、どちらの地中海式食事摂取グループにおいても血漿抗酸化能力の強化と、メタボリック症候群患者におけるキサンチンオキシダーゼ活性の減少が観察された。しかし、ミエロペルオキシダーゼまたは酸化ダメージマーカーの変化は認められなかった。

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