食品のGI値は人により違う??

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2016.09.15

国際部

グリセミック指数(glycemic index :GI)の変動に関する研究結果が9月7日、「American Journal of Clinical Nutrition」オンライン版に掲載された。

GI値は、食品中の糖質の吸収度を示し、食品を食べた後2時間後に血液中に入った糖質の量を計測したもの。食後の血糖値上昇度を示す指標として糖尿病患者の管理のほか、減量の指標としても広く知られている。糖尿病患者での研究では、GI値は個人による差異が大きく、食品に記す値としては有効性、信頼性に欠けるという指摘もあった。今回の研究では、健康な人を対象に、GI値の有効性、信頼性を検証した。

63人のボランティア参加者を対象に、GI値が高いとされている「白パン」のGI値の変化を測定した。白パンのGI値の平均±SDは62±15だった。既存のGI値基準値では70以上で高GI食品、62では中GI値食品に分けられる。変動係数は個人内で20%、個体間で25%だった。検討された生物学的因子のなかでは、インスリン指数とHbA1cはそれぞれ、GI値のばらつきの15%、16%の原因とされた。

今回の結果から、GI値は健康な個人個人で、また一個人の中でも変動が大きく、食品選択に良い方法ではないことが示唆された。

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