顔面脂漏性皮膚炎に推奨のピメクロリムスクリーム

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2017.06.21

国際部

顔面脂漏性皮膚炎への日本未承認の軟膏ピメクロリムスの効果を検討した論文が6月7日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンライン版に掲載された。

マラセチア菌を原因とする脂漏性皮膚炎は額や鼻、鼻脇にかけてのいわゆるTゾーン周辺に発症することが多い。炎症を伴い、完治が難しいとされている顔面脂漏性皮膚炎にはピメクロリムス1%クリームが有効であることは医学的に証明されている。今回は、ピメクロリムス1%クリームを使用した場合の治療期間を検討した。

対象となる顔面脂漏性皮膚炎を有する30人の患者を、3種類のレジメンに基いて3グループに分けた。グループ1は、局所的ピメクロリムス1%クリームの塗布1日2回を2週間、次いでモイスチャークリームの塗布1日2回を2週間。グループ2は、局所的ピメクロリムス1%クリームの塗布1日2回を2週間、次いで1日1回にしてさらに2週間。グループ3は、局所的ピメクロリムス1%クリームの塗布1日2回を4週間。評価は客観的症状、主観的症状および皮膚QOLで行った。

その結果、4週目に3グループ全てで臨床的重症度スコアの減少が確認された。中でもグループ3の全体重症度スコアの改善は顕著だった。すべてのグループで皮膚QOLには有意な改善が見られた。このことから著者らは、ピメクロリムス1%クリーム1日2回の塗布を4週間続けるというレジメンを推奨している。

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