【連載】大手化粧品会社の研究(55)ビタミンC60バイオリサーチの会社研究 ~美白、シワなどの効能効果、安全性等のエビデンスを実証~(中)

2018.10.16

特集

編集部

ビタミンC60バイオリサーチは、フラーレンの特徴である抗酸化能(ビタミンCの250倍以上=図・ビタミンCとの抗酸化能比較) により美白、シワ改善、毛穴改善などの美容効果や安全性(毒性試験)に関わる試験を行ってフラーレンのエビデンスを実証した。
同社はフラーレンの安全性に関わる毒性試験については、経口、皮膚、眼、光毒性など医薬部外品(添加剤)の申請に必要な9項目の試験やヒトパッチテスト試験を実施するなどすべてにおいて安全性を確認した。また、ケタ外れの抗酸化作用から発展させ、メラニン産生抑制機能や細胞死の抑制など様々なエビデンスを取得し、その研究成果を学会で発表している。

同社が行ったフラーレンと美白(メラニン生成によるシミ・そばかすを防ぐこと)との関連についての臨床試験での成果は
①6週間続けて塗った場合、94%の被験者の肌明度(明るさ)が改善
②8週間続けて塗った場合、メラニンインデックス(色素沈着の指標の一つ)が低下した
③紫外線による色素沈着が抑制された
⑤4週間続けて塗った場合、肌が明るくなり透明度が改善した。また、くすみ改善に関する検証では、毛細血管障害を引き起こすAGEs(酸化が関与してタンパク質の糖化で生成される)の産生や黄色くすみを引き起こすカルボニ蛋白(変性したタンパク質)の生成を抑制することを確認している。

フラーレンとシワ対策に関する臨床データでは、8週間続けて塗った場合のシワ面積率が比較対象のプラセボを塗布した場合よりも減少。また、フラーレンは、目の下や頬のたるみ抑制にも役立つことが明らかになった。

フラーレンと毛穴に関するエビデンスでは
①3カ月続けて塗った女性の場合、毛穴面積スコアが100から74に減少し、赤みや肌のキメが改善した
②フラーレンの添加により、スクワレン(皮脂成分の一種)の酸化が抑制されることが判明した。

フラーレンとニキビ炎症に関する臨床試験では
①4週間続けて塗った場合、コメド(面皰・めんぽう)や、炎症によるニキビが減少
②8週間続けて塗った場合、顔の赤みが顕著に改善
③テープストリップ(粘着テープで表皮の角層を採取するテスト)による赤みが早期に改善された。

今年4月には、ヘアケア専用フラーレン「ヘアシャイニーフラーレン」について、ダメージを受けた毛髪に多く含まれるシステイン酸の抑制効果を確認した。
システイン酸は、健全な毛髪に多く含有されるシステインが酸化したもの。毛髪が紫外線やカラー施術などでダメージを受けると毛髪内で増えると指摘されるなど毛髪のダメージ度合いを測る指標の一つとされている。実験では、人毛を洗浄し自然乾燥した後に赤外線を照射し、システイン酸の指標となる。
化学結合を測定後、ヘアシャイニーフラーレン5%配合水溶液または水を塗布し乾燥。さらに紫外線(UVB)を照射後、再びシステイン酸の指標となる化学結合を測定した。
その結果、水のみで紫外線照射した場合、システイン酸の増加が確認されたが、ヘアシャイニーフラーレン5%配合の水溶液ではあまり変化が見られず、システイン酸の生成がフラーレンによって抑制されることが確認された。

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