クロ―バーコスメイク ~OEMは、顧客対応力と社員のモチベーション重要~

2021.08.17

特集

編集部

化粧品を主体とするOEM 専業メーカーのクロ―バーコスメイク(大阪市)は、1950年11月に金鳥化粧品の製造・販売を主体に事業する企業組合三羽鶴化学研究所として創業したのが始まり。

創業当時の社名につけられた「三羽鶴」とは、技術 財務、資材調達の3分野が一体体となって事業展開し合わせて気品高く幸運のシンボルとして親しまれている「鶴」 にあやかり命名した。

以後、自社ブランド商品の販売をやめ、メイクアップ化粧品専門のメーカーとして設備を拡充、バルク (中身)の販売及び受託製造に重点を置きOEM生産に軸足を置いていった。また、1981年には、株式会社に改組するに際し、社名を三羽鶴化学研究所からクロバーコスメイクに改称した。

現在の事業実態は、大阪府柏原市に柏原工場、柏原第2工場を建設し、ファンデーション、チークカラー、アイシャドウ、口紅などのメイクアップ化粧品、医薬部外品などを中心に受託生産している。資本金は、2000万円、社員数約66名(2020年1月現在)に上る。売上高は、非公表。

事業の特徴は、企画から納品までトータルでサポート。ユーザーの販売ニーズに対応してネット通販、テレビ通販、店舗販売サロン販売などのジャンルにも対応している。また、基礎化粧品のラインナップ拡大に役立てる商品開発も行っている。

同社は「もの作りの使命は応える力にある」ことをモットーにして特に、対応力に力を入れている。

これまでの生産工程は、原料調達、バルク(中身)の製造・成型・充填が中心だったが徐々に容器やパッケージの調達や製品の梱包など完成品にするための工程まで対応範囲をひろげていった。

同社は「これらの対応は、すべて顧客、取引先の要望に応えた結果」と説く。しかし、「顧客からの要望に対応していくためには、社員の努力が必要」とも指摘する。

「顧客の要望に応えるたびに顧客からかけていただける感謝の言葉が社員のモチベーショ ン向上につながっている」として引き続き対応力の向上に、さらに取り組んでいく方針。また、最近は「クライアントから、難易度の高い天然系処方の製品を要望するケースが多くなっている」ことから、ニーズに的確に対応できるよう技術力の強化にも継続的に取り組む方針。

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