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美容外科術後の保湿にデクスパンテノール

皮膚の美容処置後のワセリンと比較したデクスパンテノール含有局所スプレーおよびクリームの有効性と安全性を検討した結果が9月10日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

保湿剤は通常、レーザーおよびケミカルピーリング施術後に処方されるが、そのような使用の有効性と安全性に関するエビデンスはほとんどない。今回の研究では、切除/非切除顔面レーザーリサーフェシング、外生殖器および鼠径部のレーザー脱毛およびケミカルピーリング施術後の皮膚の回復に対する局所デクスパンテノール含有製品 (Bepantol® spray and Bepantol® cream)の有効性と安全性を評価するために、陽性対照としてワセリンを使用した4つの単盲検対照試験を実施。有効性は、研究者と参加者による皮膚の臨床評価と組み合わせた経表皮水分喪失(TEWL)で評価した。安全性は有害事象の報告を通じて評価され、受容性は質問票を通じて評価した。

その結果、デクスパンテノール含有製品は、TEWLと皮膚温度を大幅に低下させ、皮膚の完全性維持と回復促進、また紅斑を軽減した。陽性対照との統計的差異は観察されなかった。また、デクスパンテノールを含む製品は、官能的な観点から参加者から高く評価された。これらの結果から、デクスパンテノール含有製品が美容皮膚科における術後ケアに適切であることを示唆している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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