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大気汚染と炎症性にきび発生が関連

大気汚染への曝露と炎症性にきび発生との関連を調査した結果が9月14日、「BMC public health」オンラインに掲載された。

屋外の大気汚染は、皮膚の炎症を引き起こす外的要因の一つと考えられている。今回の研究では、レバノンの成人人口における大気汚染への曝露と炎症性にきびの発生との関連を検討。レバノンのさまざまな地域から必要なデータを収集するためにオンラインアンケートを使用した。18歳から55歳までの合計372人の参加者が研究に含まれた。

その結果、にきびの有無を従属変数とするロジスティック回帰の結果は、男性に比べ女性が、高齢に比べ若年齢が、水和クリーム非使用と比べて使用が、発電所の近くで働いていないことに比べ近くで働いていることが、曝露なしに比べ重度のNO2(二酸化窒素)曝露が、にきびまたはにきびの病歴のある家族の数が少ないことに比べ多いことがにきびを有する確率が高いことと有意に関連していた。正常肌と比べ乾燥肌は、にきびを有する確率が低いことと有意に関連していた。発電所は汚染物質のNO2のほか、CO2、CO、SO2なども高濃度で排出することが知られており、レバノンではにきび発生と関連していた。これらの調査結果は、高度に汚染された地域に適したスキンケアルーチンを考えるための最初のステップとして役立つことが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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