日産化学工業、入社式「仕事と徹底的に向き合い、好きになれ」

最新商品

2018.04.9

編集部

日産化学工業株式会社(東京都千代田区)の2018年度入社式が2日、執り行われ、代表取締役社長の木下小次郎氏は「仕事と真正面から徹底的に向き合い、好きになることが必要。心底仕事を好きになってほしい。その結果、やり抜く力が身に付き、高いパフォーマンスが発揮される」と語った。

入社式では、自身の入社5年目の頃を振り返り、「今の仕事が自分にとって天職か否かで随分悩んだ。しかし、考えても分からない。そこで、徹底的に仕事をして、与えられた仕事をとことん面白くしてみようと割り切ることにした」(木下氏)といい、試行錯誤を繰り返すなかで、ようやく今の仕事こそ天職だと、気づく瞬間があったという。

悩みながら仕事をやり続けることで、「自分の天職、使命とは何かを探す。このプロセスを経験することが大事」(木下氏)と指摘。プロフェッショナルとアマチュアを区別する能力の1つには、やり抜く力があり、このやり抜く力は情熱と粘り強さでできており、それを身に付けるためには、まず仕事を好きになることだと強調した。

新入社員に心がけてほしいこととして“誠実”も挙げた。「化学会社に勤める者として、技術系・事務系を問わず、サイエンス、ケミカルに係わって仕事をしている。サイエンス、ケミカルは自然法則の上に成り立っている。自然法則は手を抜くと必ずほころびが出るもの。絶対にごまかしが効かない」(木下氏)といい、このことを常に念頭に置き、コンプライアンス、法令遵守を始めとして、企業人としての高い倫理性を持ち、誠実に、愚直に、一生懸命取り組むことでしか成果を得ることができないことを肝に銘じてほしいと訴えた。

また、木下氏の入社以来の信念でもある“変化は進化”という言葉を紹介。企業は変革によって成長、発展を遂げるものだが、「変革は過去の延長線上にはない。変革を起こすためには、これまでの変遷そして目の前の仕事に対し、常に疑問を持つこと」(木下氏)と指摘。

定理、定説を疑い、周囲を巻き込みながら、自分自身あるいはチームで納得のいく解、仮説を導き出すことが大切として、そのために自らの持つ能力・知恵を最大限に発揮することが求められるとした。

5月には配属部署が決まるが、「(その部署の)業務を何とかして前とは同じようにしないこと。これには多大な労力を要するが、成し遂げるエネルギーが皆さんには必ずある。初めは失敗しても良い。失敗から何かを会得して、人は進化する。是非、変化を創り出すことに挑戦してほしい」(木下氏)と訴えた。

今年は新たに計46名が入社した。

参考リンク
日産化学工業株式会社

#

↑