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肥満防止に効くリンゴ「スミスおばあちゃん」

リンゴで肥満が防げるかもしれないという記事が9月30日、米ワシントン州立大学のサイトに掲載された。

研究者らは、特に「グラニースミス」という品種のリンゴには、肥満に関連する疾患の予防を助ける難消化性の化合物が多く含まれていると結論。これは、太平洋岸北西部で栽培されたリンゴ品種の化合物を評価した最初の研究で、成果は「Food Chemistry」10月号に掲載される。

この研究では、食物繊維やポリフェノールなどの難消化性化合物の量をリンゴの各品種で比較した。その結果、グラニースミスの難消化性化合物の含有量は、ブレイバーン、富士、ガラ、ゴールデンデリシャス、マッキントッシュ、レッドデリシャスを上回ることがわかった。咀嚼(そしゃく)され、胃酸や消化酵素にさらされても、これらの化合物は腸まで届くため、腸内の善玉菌の増殖に役立つという。また、グラニースミスに含まれる難消化性化合物は、実際に肥満マウスの糞便細菌の比率を、肥満でないマウスの糞便細菌と同様の比率に変えたことも確認された。

「スミスおばあちゃん」の意味を持つリンゴ「グラニースミス」は、マリア・スミスによってオーストラリアで開発された品種。日本での流通は少ないが、欧米では一般的な青リンゴの品種のひとつで、酸味があり食感もよいため、生食また加工用としても使われる。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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