高たんぱく質の食事が健康な老化をサポートする

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2018.11.12

国際部

年齢を重ねてもたんぱく質の摂取で筋肉量や筋力が回復できるかを調べた研究結果が11月1日、「Journal of the American Geriatrics Society」オンラインに掲載された。

健康な高齢者が肉食を好むことが知られたり、健康寿命を延ばすためには高齢になってもたんぱく質をとる必要があると考える研究者も増えていることから、近年、大人のたんぱく質摂取に関心が高まっている。

今回、英国ニューカッスル・アポン・タイン地域で実施された研究では、85才以上の高齢者722人を対象に、たんぱく質摂取量と日常的な活動の困難さとの関連を調査した。たんぱく質摂取量は2回の多重回帰リコール法で推定。17種の日常的な活動を評価した「困難さ」は試験開始18、36、60カ月後に測定した。ロジスティック回帰を用いて、タンパク質摂取量(g/kg of adjusted body weight (aBW)/d)が「困難さ」に及ぼす影響を評価した。

困難さの経過(disability trajectories)を、非常に軽度、軽度、中等度、重度4つに分類した。たんぱく質摂取量が多いほど非常に軽度、軽度に分類される例が多かった。特に摂取量が多い(1.0 g/kg aBW/d以上)人では、日常的な活動が衰える度合いが緩やかだった。研究者らはこれらの結果から、活発で健康な老化をサポートするための新たな食事戦略を導くことができるとしている。

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