2019年世界の食品と飲料市場の3大トレンド予測ー市場調査ミンテル
2018.11.22
国際部
グローバル市場調査会社のミンテルは、14日、2019年以降の世界の食品と飲料市場に影響を与える3つのトレンド予測を発表した。消費者が再生可能性や環境保全をよりよく理解するにつれ、より多くの企業の持続可能性プログラムへの支持および需要が高まると予測している。エバーグリーンコンサンプション(持続可能な消費)の取り組みには、リサイクルへのアクセスの改善だけでなく、再生農業の実験などで栽培された原材料を使った製品の創出も含まれるという。食品市場で健康志向はさらに加速すると見通しており、その取り組みは世代ごとに多様化していく。オンデマンド時代の消費者の期待と要望に合わせるためにコンビニエンス・フードとドリンクはさらに利便性が追求されると予測している。3つのトレンドは次の通り。
エバーグリーンコンサンプション(持続可能な消費)
持続可能性の定義は、製品ライフサイクル全体を網羅するように拡大していく。 360度のアプローチは、資源ができるだけ長く使用されるように追求され、サプライヤー、製造業者、政府、非営利団体、小売業者、消費者の間の協力がより重要になっていく。プラスチックについての議論がなされる中、バイオベースのパッケージング材料が次世代の責任あるパッケージングの重要な要素となっていく。 2019年以降、持続可能性の取り組みには、リサイクルへのアクセスの向上だけでなく、消費者に新たな価値を見出すアップサイクリング商品の提供を促すと予測している。同時に、大気汚染を改善し、植物保護を支援し、土壌汚染を回復させ、再生農業を受け入れる取り組みが重要になっていく。
全ての世代を通じて
世界の多様な高齢者に特有のニーズは、栄養価が高く風味豊かな食品を超えて、医療目的や予防医療のための研究開発が進む。人間の寿命が長くなるにつれて より多くの食べ物と飲み物が骨、関節、脳、目の健康に対処するよう製品開発が活発になっていくと予測できる。同時にあらゆる年齢の消費者の健康問題を解決するための製品も生まれ、製品群が多様化する。
利便性のアップグレード
朝食、昼食、夕食、間食の領域で健康志向の加速に応じて近代的な新世代の食品と飲料製品が台頭する。メーカーは消費者の食欲を刺激するフレーバーを探求し、パーソナライゼーションのサービスをより向上させる。技術革新により、小売店舗で販売される個々の食事キットは拡大し、フードサービスからインスパイヤされたパッケージ飲料製品の開発も進むと予測。