体重やコレステロールに効果があるのは食物繊維1日25~29g

最新商品

2019.01.28

国際部

非伝染性疾患の抑制に効果がある食物繊維の摂取推奨量を示唆した研究が110日、「Lancet」オンラインに掲載された。

炭水化物の質の指標と非伝染性疾患の発生率、死亡率および危険因子の関連について報告している研究の一連のシステマティックレビューおよびメタ解析の結果から、食物繊維摂取量と疾病罹患率を調査した。対象は、201718年に発表された前向き研究185件(成人4635人)および臨床試験58件(13500万人年)のデータとした。

その結果、食物繊維の最高摂取者は最低摂取者よりも、全死亡率、心血管関連死亡率、冠動脈疾患発生率、脳卒中発生率および死亡率、2型糖尿病、大腸癌が15-30%少ないことが分かった。また、食物繊維の高摂取者の方が低摂取者よりも、体重、収縮期血圧、総コレステロールが有意に低く、食物繊維の1日摂取量が2529gで最も低かった。用量反応曲線から、食物繊維の摂取量が増加するほど、心血管疾患、2型糖尿病、大腸がん、乳がんの予防効果が高くなることが示唆された。全粒穀物の摂取でも、食物繊維と同様の所見が観察された。グリセミック指数(GI)または血糖負荷が低い食物と高い食物の比較では、疾病罹患リスクはほとんど違わなかった。

#

↑