閉経後のホルモン補充療法、皮膚がんリスクを上げず

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2019.02.5

国際部

閉経後のホルモン補充療法と黒色腫リスクの関係を調査したフランスの前向きコホート研究の結果が1月22日、「International Journal of Cancer」オンラインに掲載された。

皮膚がんの一種である黒色腫(メラノーマ)の発症には女性ホルモンが関わっているという疑いがある。今回は、幅広い種類の女性ホルモン療法が実施されているフランスのコホートで、閉経後ホルモン補助療法と黒色腫リスクの関連性を調査した。対象は40~65歳のフランス人女性9万8995人を対象とした前向きコホートのE3N。ホルモン補助療法実施の有無は2年に1回の自記式アンケートによった。年齢と皮膚がんの危険因子で調整したCox比例ハザード回帰モデルを使用して関連性を評価した。

その結果、ホルモン補助療法を受けたことがある女性で、黒色腫リスクが高かった(ハザード比1.35)。リスクは、過去にホルモン補助療法を受けていた女性で最も高かった(ハザード比1.55)。また、ノルプレグナン誘導体を含むホルモン補助療法を受けた女性でも高かったが(ハザード比1.59)、ただし、ホルモン補助療法の種類による不均一性は見られなかった。ホルモン補助療法による治療期間の長さによるリスクに違いはなかったが、閉経後すぐに治療が開始されると、より高いリスクが観察された。 ホルモン補助療法と黒色腫リスクとの関連は、UV照射で調整した後でも同様だったが、ホルモン補助療法歴のある女性は、歴のない女性よりも日焼け止めを使用する人が多かった。

研究者らは「今回の研究データはホルモン補助療法と黒色腫の強い関連性を裏付けるものではない」としている。

 

 

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