ジャンクフード摂取量の多さと精神的苦痛の重症度に関連
2019.02.26
国際部
ジャンクフードが精神的健康状態の悪化と関連しているという研究結果が2月16日、「International Journal of Food Sciences and Nutrition」オンラインに掲載された。
今回の研究では、米国カリフォルニアの成人を対象とした調査California Health Interview Survey(2005-15年)を用いて精神的健康状態と食事の関連を調査。精神的健康状態はKessler 6 scaleによる精神的苦痛の度合いで、なし/低(NLPD)、中等度(MPD)、重度(SPD)に分類された。年間2770万人にあたる24万5891件の調査から、13.2%はMPD、3.7%はSPDと特定された。性別、年齢、人種、教育、貧困、婚姻状況、BMI、地理的状況、および調査年で調整後の回帰分析を実施。その結果、精神的健康状態の悪化(MPDおよびSPD)と食品の消費量ごとの関連は、果物の少なさはオッズ比0.79および0.65、野菜の少なさは0.81および0.68、フライドポテトの多さは1.24および1.30、ファストフードの多さは1.32および1.27、ソーダの多さは1.23および1.26とわかった。
研究者らは「この大規模な人口ベースの研究結果から、中等度または重度の精神的健康状態と不健康な食事に独立した関連が示された。公衆衛生介入は、若年成人と12年未満の就学児童に焦点を当てることができる」と述べている。