オーガニック食品のカロリーにおける「ハロー効果」

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2019.03.13

国際部

オーガニック食品のカロリーは少なく見積もられている可能性を示唆した論文が33日、「Appetite」オンラインに掲載された。

人は、非オーガニック食品よりもオーガニック食品のカロリーが低いと評価する傾向があることは、以前の研究でも報告されている。食品の属性によって、それが実際より健康的であると誤解させることを「健康ハロー効果(the health halo effect)」と呼ぶ。ただし、健康ハロー効果に関する認知メカニズムの研究はまだ不十分である。

今回の研究では、この健康ハロー効果の認知メカニズムを、(a)暗黙の肯定的評価の記憶における再活性化(b)概念「オーガニック」と「カロリーなし」の間の意味的関連づけの再活性化によるものであると仮定。仮説の検証には151人の試験参加者を対象に、製品ラベル(オーガニックと非オーガニック)×continuous (Valence-IAT score)×continuous (Calorie-IAT score)を行い、次に269人を対象に概念的追試を行った。

その結果、ベイジアン分析で、「オーガニック」のラベルがカロリー値の過小評価につながるという仮説を支持する非常に強力な証拠が明示された。また、この効果が暗黙の評価(implicit evaluations)によるものではないという強いエビデンスも得られた。研究者らは、オーガニック食品の健康ハロー効果に関する認知メカニズムの解明にさらなる研究の必要性を示唆した。

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