アトピー性皮膚炎へのビタミンAとビタミンD

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2019.04.22

国際部

アトピー性皮膚炎の潜在的治療にビタミンAとビタミンDの可能性を探った論文が「Dermatology4月号に掲載された。これまでの研究は、ビタミンD欠乏症がアトピー性皮膚炎と関連していることを示唆している。しかし、アトピー性皮膚炎とビタミンAの関係についてはほとんどわかっていない。そこで今回の研究は、ビタミンD欠乏症およびビタミンA欠乏症がアトピー性皮膚炎の重症度にどのように影響するかを探るために、アトピー性皮膚炎の小児における血清レベルのビタミンDおよび Aを評価した。

その結果、ビタミンDおよび Aのレベルは、健常な子供よりもアトピー性皮膚炎の子供で有意に低かった。ビタミンDおよび Aのレベルはアトピー性皮膚炎指数(SCORAD)指数スコアと負の相関があった。SCORADスコアは、他のアトピー性皮膚炎患者よりもビタミンDおよび A欠乏症の両方を有するアトピー性皮膚炎患者で有意に高かった。末梢血好酸球数と血清中のビタミンDおよび Aレベルとの間に有意な逆相関が観察された。

研究者らは「ビタミンDおよび A両方の欠乏症は小児のアトピー症状を悪化させる可能性があるが、この関係の根底にある具体的なメカニズムはさらなる研究を必要とする。これらの所見は、アトピー性皮膚炎患者のための潜在的な治療としてのビタミンDおよび Aの使用を評価する研究の必要性を示唆している」と述べている。

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