人は食品のカロリーがよくわからないらしい
2019.10.29
国際部
人は食品のカロリー量の推定は得意ではないという研究結果が10月1日、ニュージーランドのUniversity of Otagoからニュースリリースされた。研究の詳細は「Appetite」に掲載されている。
同大学食品科学部のMei Peng博士らは、研究参加者70人を対象に食物のカロリーとポーションサイズ(一食分の量)をどのように認識しているかを調査した。その結果、人は食物のエネルギー密度ではなく食物の量の評価に優れていることを発見した。
Peng博士は、「人は一般に高カロリーの食品と低カロリーの食品を区別するのは得意だが、高カロリーの食品が少量提示されると”不健康ではない”と判断する人がいる」と述べている。健康な食事に関するガイドラインの多くはポーションサイズに基づいているため、研究者らは食物のエネルギー含有量についてよりよく知る必要があると考えている。Peng博士は、人々が食品選択により良い決定を下せるようにするために、より明確で顕著な栄養成分ラベルの活用を示唆している。