アボガドのメタボリック改善効果を動物実験で確認

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2020.06.30

国際部

アボカドを加えたケーキがラットの血清脂質プロファイルと血漿タンパク質を改善したという実験の結果が623日、「Journal of medicinal food」オンラインに掲載された。

世界中で広く栽培されているメキシコ原産のアボカド(Persea americana)の健康効果への研究が進んでいる。アボガドに含まれるオイルは一価不飽和脂肪酸(SFA)が豊富で、食用オイルとして使用することで低密度リポタンパク質(LDL)を下げ、高密度リポタンパク質(HDL)を上げることが期待されている。このラットを対象とした研究の目的は、0%、10%、30%、50%のアボカドを加えて作られた菓子(cake)の血清脂質プロファイルと血漿タンパク質への影響を評価することとした。試験では、4つのテストグループと1つのコントロールグループの5つのグループに分けられた25匹のラットに14日間給餌を行った。その後、血液サンプルを生化学分析した。

その結果、アボカド果肉を加えた菓子を摂取すると、ラットの体重、総コレステロール、トリグリセリド、HDL、血清タンパク質が有意に増加し、LDLが減少した。果肉50%の菓子を与えたグループは、HDLが最も増加し、LDLが最も減少した。アボカド果肉を加えた菓子が、メタボリックシンドロームを減らすのに役立つ健康的な食品である可能性が示された。

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