ザクロ廃棄物に強力な抗菌および抗酸化作用

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2021.04.6

国際部

食品および化粧品用途で使用されるザクロ廃棄物の栄養成分および生物活性成分を検討した論文が3月19日、「Foods」オンラインに掲載された。

ザクロ(Punica granatum L.)は生物活性化合物が豊富な果物で、生物廃棄物(皮と種子)には、食品または化粧品添加物としての使用が期待されている。最近の研究では、ザクロの皮と種子に含まれる成分を天然食品添加物として使用することで強力な抗酸化作用と抗菌作用が実証されており、それらを食品包装用のバイオプラスチックや食用コーティングに組み込む技術が実現化されている。さらに現在、バイオプラスチック材料とのザクロの相乗効果に焦点が当てられている。

ペクチンと繊維の天然源としてのザクロは、乳化とゲル化の特性で市販のペクチンに匹敵する効果があり、食品添加物の繊維成分としても活用が見込まれている。また、動物の皮膚や体外モデルを使用した皮膚の健康への応用において、ザクロの皮に含まれるエラグ酸に関する最近の研究が進められており、特に色素沈着過剰、皮膚の老化、日焼け、皮膚癌などのUV照射によって誘発されるストレスに対する保護効果にも関心が高い。

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