思春期男女の体力低下、体脂肪の割合と関連
2021.04.20
国際部
思春期男女の体力とBMI、体脂肪の関連を検討した論文が4月14日、「Journal of public health research」オンラインに掲載された。少年・少女期の成長と体組成の変化には身体活動や運動が大きく影響を与えている。体組成や身体活動のレベルの違いにより、この時期の少女の体力レベルは通常、少年よりも低くなることが認められる。今回の研究の目的は、脂肪量の割合、体組成、身体活動、および体力の相関関係を調べることとした。
14~15歳の70人の男女学生サンプルを対象に分析的観察研究および横断研究を実施した。各参加者の人体計測、体組成、運動および体力データを収集し、データ分析にはピアソン相関テストを使用した。その結果、参加者の68.57%が正常BMI値、74.3%が中程度の運動レベル、44.28%が肥満またはそれに近い脂肪量レベル、54.29%が体力測定値が低いことがわかった。さらに、運動、肥満度指数、脂肪量の割合と体力との間に有意な関係があることが示された。脂肪量の割合の増加は体力レベルの低下に関連していた。肥満者の体力低下は、BMIではなく体脂肪量のパーセンテージと関連した。