ファンケル、洗顔後の肌実感と肌内部のコラーゲン状態との関係性を確認

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2021.06.14

編集部

株式会社ファンケル(神奈川県横浜市)は、 旗艦店の「ファンケル 銀座スクエア」で 肌の表面と内部状態を解析できる特殊な装置を用いて、 多面的に個々の肌状態を解析する 内外美容のカウンセリングを実施している。 2013年10月から2019年9月までの6年間で実施したカウンセリングによるビッグデータから、肌内部のコラーゲン状態と 自身の肌実感との関連性を解析した。

<解析方法>
調査対象期間:2013年10月~2019年9月
対象者:約9,000人(平均年齢 約42歳)
アンケート調査項目:睡眠習慣、食習慣、紫外線ケアの有無、洗顔後の肌状態、メイクのりなど
肌測定内容:VIVASCOPE1000(Lucid社)による肌断面(X-Y)像撮影

<結果概要>
同年代で肌のコラーゲン状態を比較したところ、状態が悪い人ほど洗顔後に肌のつっぱりを多く実感していることがわかった。さらに、対象者を5年間の追跡検証をした結果、コラーゲン状態に大きな差が生じることもわかった。このことは、良いコラーゲンの状態を保つケアを継続して日常的に行うことが、シワの予防につながることを示唆していると考えられる。

<解析方法>

2)コラーゲンの評価の対象者の選定とアンケート実施
これまで行ってきたコラーゲンデータの収集から、コラーゲン状態の個人差が40代以降で大きく現れることを確認している(図2)。そこで、今回取得したコラーゲン状態の測定データの中で、40代前半を対象とし、コラーゲン状態と自身の肌実感の関係性を解析するため、アンケート形式による問診を実施した。アンケート項目は、肌状態に関する項目、スキンケア習慣に関する項目、生活習慣に関する項目各10問の計30問。

その結果、アンケート項目で、“洗顔後に肌がつっぱる”と答えた人のうち、図3に示す■のコラーゲン状態が「とても良い」は0%に対して、■のコラーゲン状態が「悪い」は62%と、最もコラーゲン状態との関係性が高いことが確認された。次に、対象者の5年間における追跡検証で、“洗顔後に肌がつっぱる”で「はい」と答えた人をコラーゲン状態に「変化がない人」と「低下した人」に分けて比較した結果、コラーゲンの状態が「低下した人」は、「変化がない人」と比較して、2倍以上であることがわかった(図4)。

以上のことから、40代からの肌のコラーゲン機能維持には、洗顔後のつっぱり感を感じさせない保湿ケアの必要性が示唆された。そのためには、保湿力の高い洗顔料や化粧品を継続的に使用し、保湿性の高いスキンケアを日常的に行うことが重要であると考えられる。

<検証目的>
コラーゲンの状態を維持するためには、コラーゲンの産生を高める成分などを配合した美容液を使い続けることが有用と考えられている。しかし今回、生活やスキンケアの習慣性の違いから、同年代における継続的なコラーゲン状態の変化を比較することで、新しいアプローチができると考えた。そこで着目したビッグデータの中から、コラーゲンの良好な状態を維持できる方法を探索し、日常的に使用する洗顔料や基礎スキンケア、日やけ止めの影響を踏まえた形で検証を行った。

同社は、肌深部でハリを保ち、シワの発生を抑制するコラーゲンの状態維持には、保湿性の高い洗顔料と基礎スキンケアの継続使用が重要であることを示唆しているものと考え、製品開発やサービス提供に応用していきたいとの意向を示した。

参考リンク
株式会社ファンケル

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