ロレアル、環境価値創造の新技術ピッチイベントを開催 パートナー企業発掘へ

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2021.09.17

編集部

化粧品大手ロレアルグループの日本における研究開発部門のロレアル リサーチ&イノベーションセンター(神奈川県川崎市/所長:アミット・ジャヤズワル)は9月13日、同社グループのグローバルコミットメント「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」※1におけるイノベーションを支える重要な技術のひとつ「グリーンサイエンス」※2による新たな価値創造のための、スタートアップ企業を対象とした新技術ピッチイベント「グリーンサイエンス2021」を開催すると発表した。

※1:「プラネタリーバウンダリー(地球の限界)」を尊重し、地球との共存を目指すロレアルグループ全体のコミットメント。

※2:ロレアルでは原料の製造から製品の廃棄まで、「環境を考慮」し、「持続的な発展を実現」する科学技術知識の総体を指す。

今回初の開催となる同イベントは、未来の顧客のために最先端の技術を開発しながら、プラネタリーバウンダリー※3を考慮した企業活動の変革と社会的・環境的な課題解決に向けた産業化のための支援や資金、化粧品技術へ展開する際のノウハウなどの必要なリソースを、パートナーとなる企業に提供する。

※3:スウェーデン、ストックホルム レジリエンスセンターのロックスシュトレムのグループが提出した概念で、人類が次の世代に向けて発展や繁栄を継続できる境界のことで、この境界を超えると大規模で急激な不可逆的環境変化を引き起こすリスクが増大するということを意味する。

また、同イベントでは、日本のAIおよびシステム・バイオロジー研究の泰斗である北野宏明氏※4による基調講演も併せて行う。

※4:特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構会長(SBI)、沖縄科学技術大学院大学教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL) 代表取締役社長、ソニーグループ株式会社常務などを兼任。

この基調講演を含む「グリーンサイエンス2021キックオフミーティング」への参加申し込みは、https://www.ninesigma.com/s/loreal_greensciences_kickoff_registrationで受け付けている。

イベント最大の目的はロレアルの共同パートナー発掘

同イベントの目的は、ロレアルが2030年に向けて定めた目標を達成するために、グローバル規模で製品開発を共同で進めるための主要なパートナーを探すことにある。

日本の先進技術を活用し、戦略的に取り組むべき技術的課題を、パートナー企業とともに解決していく。

そのパートナーになるための応募資格は次のとおりだ。

●革新的なバイオテクノロジーや環境に配慮したプロセス技術、グリーンケミストリーによる合成技術等の分野における先進技術をもとに、 環境的な課題解決に取り組まれている企業(スタートアップ、中小企業等)

●最終審査でのピッチ(2022年1月予定)が可能であること

●最終審査で紹介可能なPOC(Proof of concept、例えば、プロトタイプやサンプル 、データ)があること

応募は、専用フォーム、https://www.ninesigma.com/s/loreal_greensciences_applicationから行う。

審査プロセスは、一次審査で約10社を選出し、2022年1月の最終審査において、1社5分のピッチと5分のQ&Aを実施してもらう。審査員投票により最優秀企業(1社)、優秀企業(2社)を表彰し、ロレアルとの共同研究を行ってもらう。

また、審査に伴うキックオフミーティングを 10月4日13:00よりオンライン、http://news.nihon-loreal.jp/research_innovation_center/green_sciences/index.phpで実施する。

エントリー期間は、10月4日~31日まで。書類審査は2021年12月で、最終審査に進む10社を選出する。

書類審査を通過した企業には「化粧品製品化への展開」をテーマとしたワークショップを開催し、最終審査は2022年1月となる。

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