ニキビに対するALA-PDT療法の副作用を特定

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2022.02.22

国際部

ニキビに対する5-アミノレブリン酸を用いた光線力学療法の副作用を調査した結果が2月14日、「Photodiagnosis and Photodynamic Therapy」オンラインに掲載された。

5-アミノレブリン酸による光線力学療法(ALA-PDT)は、重度の尋常性ざ瘡(ニキビ)の効果的な治療法である。しかし、副作用の詳細な情報不足で臨床でのALA-PDTの利用は進んでいない。今回の中国の上海皮膚病病院で行われた前向き研究では、尋常性ざ瘡患者35人を対象に、ALA-PDTに関連する副作用について体系的な調査を実施した。

その結果、紅斑(94.3%)、治療後の痛み(91.4%)、皮膚の灼熱感(91.4%)、乾燥肌(91.4%)、かゆみ(85.7%)、膿疱を含む急性期の副作用(82.9%)、浮腫(20%)および水疱(11.4%)、または膿疱(65.6%)、滲出(48.6%)および色素沈着過剰(42.7%)を含む回復期の副作用が特定された。若い患者は膿疱の可能性が高かった。男性患者は女性患者よりも頻繁にかゆみを訴えた。重度のニキビに対するALA-PDTの有効性は、急性期副作用の重症度と正の相関が見られた。痛みの持続時間は短く、痂皮形成および色素沈着過剰は長く続いた。これら副作用の相対発生率の結果から、副作用の重症度は、かゆみと色素沈着過剰を除いて、患者の年齢が上がるにつれて低下する傾向が分かった。軽度から中等度の副作用は、ALA-PDTの炎症反応である可能性があり、良好な有効性を予測した。

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