褐藻カヤモノリ由来のフコイダンで体重増加抑制
2022.10.25
国際部
褐藻カヤモノリ由来のフコイダンによる食物繊維の摂取改善をマウスによる試験で検討した結果が10月19日、「International Journal of Biological Macromolecules」オンラインに掲載された。
その結果、カヤモノリ由来フコイダン摂取による食物繊維欠乏症マウスの体重増加の抑制とLDLコレステロールの減少が見られた。HDLコレステロールは増加したが、マウスの食物摂取量と体脂肪量に影響はなかった。リピドミクス解析では、カヤモノリ由来フコイダンが脂質代謝を調節することを示した。さらに、結腸保護作用も示された。また、カヤモノリ由来フコイダンは食物繊維欠乏症誘発の腸内微生物叢の異常を調節し、Akkermansia、Parabacteroides、Bacteroides、Alistipesの増加が見られた。これは、腸のバリアを保護し、腸内微生物叢を調節することにより健康に利益をもたらす、プレバイオティクス剤としてのカヤモノリ由来フコイダン開発の可能性を示唆した。