ハイヒールでハイリスク
2015.07.6
国際部
「ハイヒールでハイリスク」(High Risks From High Heels)というタイトルのプレスリリースが7月1日、米国のノースカロライナ大学シャーロット校から発表された。
同校の研究者らによれば、ハイヒールを履くことで最初は足首が鍛えられるが、時間が経つにつれて筋肉の弱体化と不安定性を増大させることになるという。詳細は「International Journal of Clinical Practice」誌に掲載された。
保健福祉学部のTricia Turner准教授によれば「これは驚くべきことではない。ヒールを履いている時はずっと、足首周辺の筋肉が直立歩行を維持していることになる。しかし、時間経つにつれ、足は靴に対応しようと筋収縮を起こす」と述べている。
研究者らは、長時間のハイヒールによる影響を調べるため、航空機の客室乗務員になるためのトレーニングで見られる足首の強さとバランスについて分析した。その結果、不自然な位置に足を強制的に固定することで、問題を引き起こす可能性があることが分かった。また、通常の歩行や歩幅にも影響を与えることも分かった。足の靭帯や神経の損傷が足と背中に問題を起こすこともある。これを最小限にするために、Turner准教授は以下の簡単な運動を推奨している:
ストレッチ
タオルを使って足を自分のからだの方へ引っ張る動作を30秒。
筋力アップ
ゴム製の運動サポート用具「セラバンド」を使って下肢と足首の強化。
つま先立ち
足の小さな筋肉を効率よく動かすために、かかとが浮く程度の低い台の上でつま先立ち。
バランス
片足立ちを30秒。余裕があれば目を閉じたり、不安定な台の上で行って負荷をかける。