ジャンクフードの広告に反応するのは子どもだけ?

最新商品

2016.01.29

国際部

不健康な食品の広告と子どもの食品摂取量を増加が関連しているという研究が1月25日、英国リバプール大学のプレスリリースで発表された。研究の詳細は「The American Journal of Clinical Nutrition」に掲載されている。

同大学ヘルスエキスパートで心理学・保健・社会学研究室のEmma Boyland博士によると、不健康な食品の広告の露出量と食品消費の関連を調査した研究22件を対象にその関係を検討した。広告はテレビおよびインターネット上に掲載されたもので、広告を見た人と見なかった人とでの食品摂取量を比較した。

分析の結果、不健康な食品広告が子どもの食品摂取量を大幅に増加させたことがわかった。しかし、大人では摂取量の増加は見られなかったという。

Boyland博士は「食品の広告は単にブランドを印象付けるだけではなく、消費にも影響を与えている。欧米化が進んだ地域では、ほぼすべての子どもがこのような広告に曝露されており、これは現実的な懸念である」と述べ、食品広告が現在の深刻な子どもの肥満に、大きな影響を与えているという。また、食品広告から子どもたちを守るために、環境戦略や政策オプションの制定などが必要ともしている。

#

↑