何を食べたかより重要な、「いつ」食べたか
2016.06.27
国際部
食事は「何を」食べたかではなく、「いつ」食べたか重要であるという研究報告が6月22日、英国King’s College LondonのNEWSサイトで公開された。
食事のパターンと健康との関連に関する研究は、不規則な食事とメタボロックシンドローム(高血圧、糖尿病、肥満)のリスクとの高い関係性を示唆している。「Nutrition Society」誌に掲載された2本の論文では、自分の体内時計異なる社会的時間を持つシフト勤務および「社会的時差ボケ」などで特に論じられる公衆衛生への時間栄養学(chrono-nutrition)の影響を理解するために、大規模な研究が必要とされている。
現代では不規則な食事が蔓延している。一定しない食事時間は、私たちの「概日リズム」を狂わせることがある。食欲、消化、および脂肪、コレステロール、グルコースなどの代謝は概日リズムと関連している。
多くの研究は、シフト勤務は、癌、心血管疾患および代謝症候群を含む多くの疾患のリスクを上げることを示している。したがって、シフト勤務による食事パターンの変化は、健康への影響を調査する際に考慮すべき重要な側面であると考えられている。
「社会的時差ボケ」は都市部の住人の80%以上に影響を与えているとみられているもので、短い睡眠が体重の増加とリンクしているように、体内時計と社会的時間の矛盾が肥満やメタボリックシンドロームの大きなリスクに関連している。
研究者らは、栄養ガイドラインでは「何を」食べるべきかは推奨しているが、「いつ」食べるかには言及しない。さらなる研究が将来の栄養ガイドラインには必要になると述べている。