隔日断食法は通常ダイエットと変わらない
2017.05.8
国際部
肥満成人を対象とした隔日断食療法が減量および心臓の健康に及ぼす影響を調査した研究が5月1日、「JAMA Internnal Medicine」オンライン版に掲載された。
エネルギー摂取量を極度に落とす「断食療法」はさまざまな方法が実施されているが、今回は長期間での有効性を評価した最初の試験である。試験は米国イリノイ州シカゴの学術機関で、肥満の成人100人(18〜64歳、BMI 34)の単一施設で行われた。摂取カロリーを必要エネルギー需要の25%とする日と125%の日を交互に繰り返す隔日断食療法群、毎日75%とする制限群、制限なし群の3群に割り当て6か月の試験期間と続く6か月の観察期間を設定した。
その結果、平均減量率は、隔日断食療法群で-6.8%、毎日制限群で-6.8%と同等だった。血圧、心拍数、トリグリセリド、空腹時血糖、空腹時インスリン、インスリン抵抗性、C反応性蛋白質、ホモシステイン濃度に関しても有意差はなかった。6か月後のHDLコレステロール平均値は有意差が見られたものの、12か月後に有意差は消失した。LDLコレステロール平均値は12か月後にも有意差が持続していた。