過体重または肥満女性のストレス軽減にマインドフルネスが効果的という論文が7月7日、「Obesity」オンライン版に掲載された。

肥満女性に対するマインドフルネスに基づくストレス軽減の実現可能性および心代謝作用を検討する無作為化比較試験が、米国Penn State College of Medicineの研究者らによって実施された。

BMI 25以上の女性86人を対象とし、マインドフルネスまたは保健教育の2グループにわけてそれぞれのプログラムを8週間受講してもらい、その後16週間追跡した。評価はToronto Mindfulness Scaleを主とし、空腹時血統や血圧などを副次的結果として評価した。

その結果、健康教育と比較してマインドフルネスグループでは、8週間でToronto Mindfulness Scaleが有意に改善された。また、16週時には、自覚的なストレスが有意に減少していた。マインドフルネスグループでは、ベースラインと比較して、8週および16週時における空腹時血糖の有意な低下があった。健康教育グループでは、空腹時グルコースは有意に改善しなかった。 マインドフルネス群では、血圧、体重、またはインスリン抵抗性に有意な変化はなかった。研究者らは、マインドフルネスの肥満患者の糖尿病予防への役割について期待を示している。