美容経済新聞調べ、国内化粧品大手5社で売上高2兆円の大台突破

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2018.05.29

編集部

美容経済新聞の調べによると、2017年度の国内大手化粧品メーカー5社の売上高が前期比10.6%増の2兆1876憶円と初の2兆円台に達したことがわかった。旺盛なインバウンド需要の拡大が背景にある。

国内トップの売上高を誇るのは株式会社資生堂(東京都中央区)。2017年度に創業以来初の売上高1兆円の大台を突破したことで業界を大きく牽引した。国内のインバウンド拡大に加え、戦略的に投資強化を続けているプレステージ領域がグローバルで伸長した。

2位は花王株式会社(東京都中央区)で、売上高5860憶円(化粧品事業とスキンケア・ヘアケア事業)。同社は2016年度にインバウンドの恩恵を受けたが、2017年度については振るわなかった。ただ、中国など海外では好調に推移した。

3位は株式会社コーセー(東京都中央区)で、売上高3033億9900万円となった。ハイプレステージ領域において業績は好調で、百貨店において訪日観光客の増加に伴うインバウンド需要を取り込むなど大幅に伸長。『コスメデコルテ』は国内外で過去最高の売上を記録した。

4位は株式会社ポーラ・オルビスホールディングス(東京都中央区)で、売上高(ビューティケア事業)は2271億3300万円。国内市場においては、日本で初めて承認されたシワを改善する薬用化粧品『リンクルショット メディカル セラム』を1月に発売し、対面カウンセリング、プロモーションでの積極的な情報発信により、お客の増加と、その他製品とのクロスセルに繋がった。加えて、訪日観光客によるインバウンド売上が化粧品に拡大したほか、海外市場においては中華圏でのブランド認知が拡大した。

5位は売上高660憶4800万円の株式会社ファンケル(神奈川県横浜市)。60代以上のマチュア向け化粧品『ビューティブーケ』が寄与したほか、インバウンド需要により、直営店の売上が好調に推移するなどした。

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